和工房 包結 ブログ

にほんのならわしをむすぶ水引の会 初夢(富士山・鷹・茄子)、えべっさん

こんにちは、和工房 包結Web担当の城下です。

 

今日は「にほんのならわしをむすぶ水引の会」12月の教室「初夢(富士山・鷹・茄子)、えべっさん」の作品をご紹介します。

 

今年の初夢、皆さんは覚えていらっしゃいますか?

私はここ数年、「なにか夢を見たような気がするけど、なんやったか思い出せない」

もしくは「なんとなくこんな夢を見たような気がするけど、しょうもなさすぎて初夢やと思いたくない」

のどちらかのような気がします……。

一富士、二鷹、三茄子の夢を見たことは生涯一度もありません。

なかなか、この三つのどれかを夢に見るというのは難易度が高いと思うのですが。

一説には、徳川家康のお膝元であった駿河の国にちなんでいるとか。

 

 

とはいえ、この富士・鷹・茄子の「初夢」トリオは、やはりお正月らしくおめでたい雰囲気。

年始のしつらえに取り入れると楽しそうです。

茄子はころんと丸い形がかわいらしい、京都の賀茂茄子です。

富士は赤富士。

「主に晩夏から初秋にかけての早朝に、雲や霧と朝陽との関係から富士山が赤く染まって見える現象(wikipediaより)」

滅多に見られないので、とても縁起が良いといわれています。

 

 

富士山といえばこのカラーリングというほど馴染み深い、青い富士もお目見えしました。

末広がりの形も縁起が良く、いろいろなデザインに登場するモチーフでもありますね。

連続するあわび結びが美しく、目を楽しませてくれます。

 

 

こちらは新たにオンラインショップにもお目見えした、初夢の箸置セットです。

富士、鷹、茄子の形をシンプルに意匠化したデザイン。

単純明快な形だけに、結びの確かな技術が必要です。

 

 

お正月、お祝いの席にぴったりですね。

「初夢はどんな夢だった?」と話が弾みそう。

 

 

潔い形が、モダンなテーブルコーディネートにも映えます。

 

>オンラインショップでご注文可能です。

 

また、江戸時代には、宝船の絵を枕の下に敷いて眠ると良い初夢を見られるといわれ、

年末年始には宝船の絵が飛ぶように売れたそうです。

 

 

ゴールドの水引で結んだ宝船。

米俵や大判小判など、お宝を乗せています。

 

 

 

 

「宝」の文字も水引で表現されています。

 

 

運気を思い切り上げてくれそうなおめでたい佇まい。

作るのはなかなか難しいですが、何人かの生徒さんが挑戦されていましたよ。

 

 

そして1月10日は十日戎、通称えべっさん。

京都は京都ゑびす神社、大阪は今宮神社が、商売繁盛を願う大勢の参拝者で賑わいます。

関西に比べると、関東では馴染みが薄いかもしれませんね。

 

縁起の良い小宝がたくさん付いた、水引細工の福笹です。

 

 

福鈴や小槌も水引の結びで作られているんですよ。

 

 

恵比寿とお多福の福箕。

お多福のモチーフはご祝儀袋でも人気があります。

 

森田はこの福笹を作るために、昨年の十日戎で子宝を盛りに盛った福笹を購入して、一年間楽しみにしてきたのだそう。
2019年、今年も皆様にとって福の多い一年になりますように!

 

「にほんのならわしをむすぶ水引の会」は、この回をもって最終回となりました。

一年間お付き合いいただいた皆さま、ありがとうございました!

 

そして2019年の京都教室、「世界の行事をむすぶ水引の会」が今月スタートいたしました。

わたくしweb担当が1月の教室の様子をうかがってきましたので、近日ご紹介いたします。

お楽しみに!

 

 

 

 

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