和工房 包結 ブログ

縁起ものをむすぶ水引の会「開運招福」 福助・おかめ・火男

こんにちは。和工房 包結Web担当の城下です。

 

毎日暑いですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

今年は随分梅雨が長引いて、京都の梅雨明けは7月31日でした。

祇園祭の山鉾巡行もなかったので、なんとなく気持ちの準備ができないまま突然夏がやってきたような気分です。

和工房 包結のオンラインショップでは金魚のつるし飾り節句飾りお供え飾りなどのご注文をいただいており、例年の夏のようにあちこち出かける事のできない中、皆さまお家での過ごし方を様々に工夫して季節感を楽しんでいらっしゃるのかなぁと想像したりしています。

 

さて、7月の京都教室「縁起ものをむすぶ水引の会」のテーマは「開運招福」。

福助・おかめ・火男などを結びました。

 

 

 

日本一縁起の良い夫婦?の、福助とおたふく。

小さな座布団にちょこんと座った姿がかわいいですね。

 

 

 

 

 

「おかめ」と「おたふく」は一緒にされがちですが、実は違う人物をモデルにしているそう。

「おかめ」のモデルは、京都の千本釈迦堂本堂を建てた大工の棟梁の妻、おかめさん。

「おたふく」のモデルは、京都の大金持ちの呉服屋「福助」と結婚して、貧乏暮らしから一転裕福な暮らしを手に入れた、お福さん。

おかめさんが夫の失敗を的確な助言で救った上、秘密を守るために自害した事から「究極の内助の功」と考えられて信仰の対象となったのに対し、お福さんは道ですれ違った大金持ちから突然求婚されるという「究極の玉の輿」として、縁起物となりました。

どちらも今では時代遅れの価値観ではありますが(何せ、おかめさんは鎌倉時代の人です)長い時を経て、この二人の女性がふくよかなお顔でにっこり微笑む幸せな女性として一つのキャラクターとなり、幸福の象徴となっています。

 

 

 

こちらも福を呼ぶ縁起物として有名な福助人形。

実際のモデルがいたとは知りませんでした。

とはいえ、福助さんのモデルも諸説あるようです。

 

 

後ろから見ると、ちょこんと足の裏が見えていてかわいいですね。

森田曰く、難しかったのが月代(さかやき・・・頭頂部を剃りあげた髪型)の表現だったそう。

帽子を被っているように見えてしまわないよう、苦労したそうです。

 

 

 

「おかめ」の面は、日本各地で縁起物となっていますね。

狂言に出てくるおかめの面は、日本最古の踊り子「アメノウズメ」だそうです。

「おかめ」はとにかく歴史が古いので、いろいろ混ざってますね。

 

 

 

こちらはおかめの面と並んで扱われることの多い、ひょっとこ。

漢字では「火男」と書きます。

竹筒でかまどの火を吹く顔をあらわしていると言われますが、こちらも色々な伝説があるよう。

神楽では滑稽な道化役です。

 

 

 

今回のおまけとして登場した、狐の面。

おかめ、ひょっとこ、狐は昔ながらのお面の代表格ですね。

夏祭りの夜店でお面を買い、それを被って歩くというのは、昔の人も現代のコスプレのような変身願望があったのでしょうか。

 

 

和工房 包結の水引の会 京都教室「縁起ものをむすぶ水引の会」

8月のテーマは「無病息災」
訶梨勒(かりろく)・猫蝶を結びます。

 

また、9月12日(土)13日(日)14日(月)の3日間は、昨年の「世界の行事をむすぶ水引の会」の復習会です。

場所は「縁起ものをむすぶ水引の会」と同じく、京都 芸艸堂さんとなります。

昨年のテーマで作りたかったもの、作りかけのままになってしまったものなど、好きなものを選んで結んでいただけます。

「世界の行事をむすぶ水引の会」の水引作品はこちらからご覧いただけます。

 

 

また、この復習会では昨年急な入院により、森田が作りたかったのに作れなくて悔いが残っていたという「ドイツ・オクトーバーフェスト」のくるみわり人形も結んでいただけます!

 

 

正直いってこれはかなり難易度が高いと思います。

こちらに挑戦してみたい方は、最低でも2コマの受講を検討される事をおすすめしますよ〜。

 

 

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