こんにちは。和工房 包結Web担当の城下です。
すっかり秋も深まって、日中は本当に過ごしやすい良い季節になりましたね。
春から観光客の方々がすっかりいなくなっていた京都にも、だいぶ人が戻ってきた感じがします。
とはいえまだ海外の方はほとんどいないので、10年くらい前の京都という感じでしょうか。
一年で一番混み合う紅葉の季節ももうすぐですが、紅葉の名所でも今年はゆっくり見られるかもしれませんね。
さて、9月の京都教室「縁起ものをむすぶ水引の会」のテーマは「不老長寿」。
宝相華(ほうそうげ)・ふくろうなどを結びました。
まずはふくろうをご覧ください!
ふくろうトリオ!
かわいいです!!
「不苦労」や「福老」に通じるため、昔から縁起物として知られてきたふくろう。
ヨーロッパでは「森の賢者」として知恵の象徴とされています。
ギリシャ・ローマ神話に登場する知恵の女神ミネルヴァ(ギリシャ神話ではアテナ)が肩にフクロウを乗せている事から、英知の象徴となったそう。
「ハリーポッター」にもたくさんのフクロウが登場しますし、「くまのプーさん」にも物知りのフクロウが出てきますね。(自分の名前を書き間違えるなど、ちょっととぼけた森の賢者ですが……)
ソーシャルディスタンス。
フクロウといえば、茶色、黒、白……というしがらみを忘れて、
こんなふうに、きれいな色で結んでみても楽しいですね。
そして、架空の花「宝相華(ほうそうげ)」。
天国や来世の彼岸に咲く、この世には見られないような美しい花とされます。
牡丹やシャクナゲなどの花の美しさを合わせた理想の花として、様々な花の形を合わせて持っています。
正倉院宝物にも使われている、とても歴史の古い文様です。
現実世界ではありえないようなとりどりの色合わせで結ぶと、宝相華らしさが出ますよ。
こちらは宝相華のヘッドドレス。
フォルムが洗練されているので、オールホワイトでもこんなに華やか。
宝相華は由緒正しい古典文様ですので、打掛にはもちろんぴったりですが、
シンプルなデザインなので、ドレスも引き立ててくれるんですよ。
こちらはネットショップでオーダーを承っております。
お好きな色で結びますので、ご衣装に合わせて色をご相談くださいね。
和工房 包結の定番商品のコースターも、色とりどりの水引で結ぶと宝相華らしくなりますね。
宝相華はこれといった決まった形のない文様です。
歴史上の宝物や工芸品、着物や帯などに描かれる宝相華をいろいろ見てみてると、バラエティ豊かで楽しいですよ!
こちらも不老長寿の意味を持つ牡丹。
「丹」は不老不死の仙薬のこと。
漢方薬にも「○○丹」という薬がたくさんありますね。
あわび結びの花びらを重ねていくと、どんどん優雅さを増していく牡丹。
きれいな花びらの形になるようあわび結びの結び方を少しずつ変えていくテクニックが必要で、
なかなかの難易度ですが、出来上がった時の喜びはひとしおです。
こちらの牡丹もヘッドドレスのオーダー可能です!
艶やかでゴージャスな牡丹のヘッドドレス。
こちらもお好きな色をお選びいただけますので、ぜひご衣装に合わせてオーダーしてくださいね。
先月登場した「猫蝶」と組み合わせると、「富貴長寿」の意味になります。
先月に続いて結んで完成させた方もいらっしゃいました。
こちらは柄違いの猫さん。
蝶々がないと「ねえねえ」と人を呼んでいるみたいな猫さんになります。
実はうちの猫が、私の気を引きたい時にこんなふうにちょいちょいと私を触って呼ぶので、この猫さんに愛着が湧いてしまいました。
和工房 包結の水引の会 京都教室「縁起ものをむすぶ水引の会」
11月のテーマは「五穀豊穣」は2021年の干支、牛がモチーフ。
赤べこ・撫で牛を結びます。
現在、教室はコロナウイルス感染対策として、定員を減らし席の間隔を開けて開催しています。
教室の様子を360度カメラで撮影してきましたのでご覧ください。
水引の会 京都教室 – Spherical Image – RICOH THETA
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