
和工房 包結 京都教室「水引の会」4月の教室で結んだ作品をご紹介します。

チューリップといえばオランダを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、実はその原産地はトルコなのだそう。トルコの国花でもあるので、チューリップをモチーフにしたデザインがたくさん見られます。
そんなチューリップを中央に配した絵皿を、水引で結びました。

鮮やかなブルーや柔らかな白に映える赤などは、トルコの食器によく見られる配色です。

過去の水引の会で何度か登場しているチューリップ。
花びらのふくらみやピンととがった葉の形状も水引の結びで表現しています。

水引で結んだオレンジ、いちじく、アプリコット、さくらんぼ。
太陽をたっぷり浴びて育つ果実たちは、トルコの市場を彩る欠かせない存在です。

トルコ南東部のガズィアンテプ地方は、世界有数のピスタチオの名産地。ピスタチオは、シロップをたっぷり染み込ませた伝統菓子「バクラヴァ」に欠かせない素材としても有名です。
まるでお菓子の中から飛び出してきたかのような、水引で結んだピスタチオ。色合いもかわいらしいですね。

異国情緒あふれるトルコランプを、ミニチュアサイズで結びました。

中には小さなライトを仕込み、灯りをともすと本物のランプのように幻想的な輝きが広がります。


モザイクのような質感や立体感にこだわり、立体的に結ばれています。

トルコの伝統的な銀線細工「カザジェ」は、細い金属線を繊細に編み上げることで生まれる優美な模様が特徴。森田が以前から関心を寄せていた工芸技法のひとつです。
今回はカザジェを水引で表現し、軽やかで華やかなアクセサリーに仕上げました。

とても軽く、ストレスフリーな付け心地です。こちらはピアス。

シルクロードを通じて、遠く離れた国の文化と根底で繋がっている事を思い起こさせます。

ギリシャでは「マティ」と呼ばれていたお守りは、トルコでは「ナザールボンジュウ」として親しまれています。
「ナザール(Nazar)」はアラビア語のنَظَر(naẓar)に由来し、「視線」や「注意」、「監視」などの意味を持ち、「ボンジュウ(boncuğu)」は「ビーズ」を意味します。
青い目玉模様が特徴的で、邪視(悪意ある視線)から身を守る魔除けとして、トルコではとてもポピュラーな存在。どこの土産物店にも必ず並んでいる、代表的なお土産のひとつです。