こんにちは。和工房 包結Web担当の城下です。
ロシア軍によるウクライナ侵攻、東北地方の地震など、つらいニュースが続いています。
和工房 包結では昨年の京都教室のテーマ、世界の装飾文様を結ぶ水引の会で「ロシア」 を取り上げ、マトリョーシカや国花のヒマワリ、ロシア雑貨の色合いを取り入れた小物入れなどを結びました。
>世界の装飾文様を結ぶ水引の会「ロシア」 マトリョーシカ・フォークアート
ヒマワリはウクライナの国花でもあるんです。
そして今、ヒマワリはウクライナで抵抗運動のシンボルになっています。
同じ花を国花とする二つの国の人々が皆、平和に暮らせるよう望みます。
京都教室「京の歳時記をむすぶ水引の会」
本日は2月のテーマ「上巳の節句 / ひいな祭り」の作品をご紹介します。
「上巳の節句」とは、3月3日、いわゆる桃の節句のこと。
こちらは雛菓子の「ひちぎり」です。
京都ではひな祭りのシーズンにはどこの和菓子屋さんでも見られる、かわいらしいお菓子。
漢字で書くと「引千切」となり、ひきちぎったような形が名前の由来になっています。
形も色使いもとてもかわいらしいですよね。
こちらはお馴染みの菱餅。
上段のピンクは桃の花の色を、中央の白は残雪の色を、下段の緑は新芽の色を表しているそうです。
淡い色使いのひなあられと一緒に飾ると、見ているだけで気持ちが明るくなりますね。
投扇興とは、台の上に置かれた「蝶」と呼ばれる的に向かって扇をひらりと投げて落とし、落ちた場所や形で点数を競う、江戸時代中期から続く伝統的なゲーム。
投げるものがボールではなく扇であったり、落ちた形にそれぞれ源氏物語や百人一首から取られた名前がついているところなど、いかにも雅な遊びですね。
京都の市比売神社などでは、ひいな祭りの行事として投扇興の披露を行なっているそうです。
投扇興にもいろいろな流派があるそうで、団体によって形の名前が違うそう。
ここでは京都の扇屋さんとして馴染み深い、宮脇賣扇庵さんの銘定に従って判断してみます。
これは多分、「花散里」(無点)。
これは多分「浮舟」。点数は20点。
「桐壺」点数は75点。ミラクルが起きないと無理っぽい形。
こちらは投扇興よりももっと歴史の古い遊び、貝合わせ。
ハマグリの内側に描かれた絵を合わせる、神経衰弱のような遊びです。
二枚貝であるハマグリは、対になる貝殻としかぴったり組み合わせる事ができないため、夫婦円満を象徴する縁起物です。
平安時代の貝合わせでは、360個のハマグリが使われていたとか……。なんとも気の長いゲームですね。
初心者さんも一コマで仕上げられる、お雛様のリース。
これを結べば、基本のあわび結びをしっかり学べますよ。
男雛と女雛を分けて作り、並べて飾ります。
桃の節句飾りをアレンジしたミニブーケ。
桜と橘(たちばな)で彩られた春らしい色合いです。
桃の節句飾りはオンラインショップにて販売中です。
2022年の京都教室のテーマは「京の歳時記」。
全国的にも知られるようになったものから、京都の人にしか知られていないものまで、様々な祭りや行事、ならわしを水引で結びます。
次回は4月2(土)・3(日)・4(月)の3日間、テーマは「端午の節句 / 葵祭」です。
3月のテーマ「都をどり / 桜花祭」を結んでいただくこともできます。
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東京教室の2022年は「縁起ものをむすぶ水引の会」です!
日本各地で長年伝えられ、愛されてきた縁起ものを、開運の願いを込めて水引で結んでみませんか。
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