こんにちは。和工房 包結Web担当の城下です。
9月に入り、だいぶ過ごしやすくなってきましたね。
夏の暑さだけでなく新型コロナウイルスの心配もあり、お疲れが溜まっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
どこか遠いところへ旅に出て気分転換というのがしにくい現状ですが、身近なところでリフレッシュできる場所や、気分が上がる物を上手に取り入れて、元気に秋を迎えたいですね。
さて、8月の京都教室「縁起ものをむすぶ水引の会」のテーマは「無病息災」。
訶梨勒(かりろく)・猫蝶などを結びました。
訶梨勒(かりろく)って何?猫蝶ってどんなもの?
と生徒様たち皆様「?」の状態で参加されたという今回の教室。
特に「かりろく」は耳にするのも初めてという方も多いのではないでしょうか。
訶梨勒はインド原産の植物で、実を訶子(かし)といい、生薬として珍重されました。
邪気払いとして柱にかけられた事から、室町時代には訶梨勒をかたどった袋に紐を結んで柱や壁に飾られるようになり、いつしかこの袋そのものも訶梨勒と呼ばれるようになりました。(このあたりは茱萸袋の成り立ちとも似ていますね。)
その訶梨勒の形を水引で結び、サシェ(匂い袋)にしました。
水引の結びの隙間から香りが立ちますので、淡い香りのお香や、ポプリを入れてもふんわりとやさしく香ります。
私はサンタ・マリア・ノヴェッラのポプリが大好きなので、そちらを入れて飾りたいです!
紐の結びも美しいですね。
こちらの訶梨勒の水引サシェ、本日よりオンラインショップにて販売開始です!
(ポプリやお香は付属しておりません。お好みの香りを入れてご使用ください)
香りの強いものに魔除けの効果があるという考えは、古来から日本だけでなく世界中にあったようです。
好きな香りを嗅いでいると、リラックスできて免疫力も高まりそうですね。
プレゼントにもおすすめですよ。
そして、香つながりで登場した本日のシークレットはこちら。
蚊取り豚です!
まんまるコロンとした形がかわいいです。
中に入れたのは蚊取り線香ではなく、松栄堂さんの「元禄」という渦巻き型のお香です。
もちろん火をつけてはいけません!
顔を近づけるとふんわり香っています。
夏のしつらえに良いですね〜。
手のひらに乗るサイズ感も良く、今回の一番人気さんでした。
そして、こちらも「一体どんなものなのか?」と生徒様たちの想像力を掻き立てていたという、猫蝶(ねこちょう)。
そう、素直に「猫」と「蝶々」の組み合わせなのです。
猫と蝶を表す中国語の音がそれぞれ70歳、80歳の音に似ていることから、「長寿」をあらわす縁起の良い画題とされ、鈴木春信も絵にしています。
さらに「牡丹」を組み合わせると「長寿」に加えて「冨貴」の意味も加わります。
牡丹が加わると一気に華やかな雰囲気になりますね。
招き猫と蝶々を結んで、お守り袋に。
基本の結びを学びやすく、初めての方にもおすすめです。
こちらも「無病息災」といえば、のモチーフ、ひょうたん。
末広がりの形が縁起が良く、六つで「六瓢」→「無病」の意味もあります。
中に小さな六瓢が入った、六瓢息災根付け。
魔除けの五色と、愛をあらわすピンクの計六色のひょうたんが入っています。
オンラインショップでも根強い人気の商品です。
(こちらは瓢箪に葉っぱがついていないタイプとなります)
和工房 包結の水引の会 京都教室「縁起ものをむすぶ水引の会」
9月のテーマは「不老長寿」
宝相華(ほうそうげ)・ふくろうを結びます。
現在、教室はコロナウイルス感染対策として、定員を減らし席の間隔を開けて開催しています。
教室の様子を360度カメラで撮影してきましたのでご覧ください。
水引の会 京都教室 – Spherical Image – RICOH THETA
京都教室「縁起ものをむすぶ水引の会」のご予約はこちらから
また、9月12日(土)13日(日)14日(月)の3日間は、昨年の「世界の行事をむすぶ水引の会」の復習会です。
場所は「縁起ものをむすぶ水引の会」と同じく、京都 芸艸堂さんとなります。
昨年のテーマで作りたかったもの、作りかけのままになってしまったものなど、好きなものを選んで結んでいただけます。
「世界の行事をむすぶ水引の会」の水引作品はこちらからご覧いただけます。
また、この復習会ではドイツのくるみわり人形が初登場します!
ご予約はこちらから。