和工房 包結 ブログ

世界の装飾文様を結ぶ水引の会「ケルト」アルファベット・ギローシュ

こんにちは。和工房 包結Web担当の城下です。

 

10月になってもまだ暑い……という日が続いていましたが、突然がくっと気温が下がって本格的な秋がやってきました。

衣替えが追いついておらず、慌てて羽織を引っ張り出しています。

皆様も急激な気温変化で体調を崩されないよう、ご自愛ください。

 

さて、本日は京都教室「世界の装飾文様を結ぶ水引の会」8月のテーマ「ケルト」の作品をご紹介します。

 

今年「世界の装飾文様を結ぶ水引の会」の中でも、森田が特に楽しみにしていたテーマがこの「ケルト」。

水引の結びとケルティックノットの共通点に興味をひかれ、スコットランドへ向かったのが2016年。

National Museum of Scotlandでは展覧会「Celts」が開催されていて、資料でスーツケースをいっぱいにして帰国しました。

それからずっと構想していた、水引細工にケルティックノットを取り入れるアイデアが、今回ようやく形になりました!

 

 

 

ギローシュ(ギヨーシュ)は<組紐の帯>といわれ、複数の紐が絡み合い、あるモチーフをくりかえしてゆく。

ある軸に沿ってリピートしていくのがふつうである。

組紐は装飾平面をもぐったり出たりして、平面性を保ちつつ、3次元の奥行きを感じさせるのが魅力である。

 

出典:海野弘『ヨーロッパの装飾と文様』パイインターナショナル, 2013, p127

 

 

 

水引で結んでいるとは思えないほど、スタイリッシュで西洋のイメージになるのが不思議ですね。

まるでシルバーやブロンズのような雰囲気。

 

 

 

ピアスフープやキーホルダーチェーンをつけて、アクセサリーに。

 

 

 

厚みのある紙を折って、カバーにギローシュをあしらいました。

水引で結んだタッセルをつけて、ケルティックな雰囲気のグリーティングカードに。

 

 

 

なんだか特別なメッセージが書いてありそうですね。

西陣織で使われる金銀紙を使用した高品質の水引、「珠の緒」の「RIN 凛のいと」で結んでいます。

 

 

 

神秘的な雰囲気がただよう六芒星。

ハロウィンやクリスマスのカードにも良さそう!

 

 

 

ケルト形キリスト教のシンボル、ケルト十字。

十字の中に複雑な組紐文様が組み込まれたとても美しいシンボルです。

水引の結びに共通する意匠を見ることができるのはとても不思議です。

 

 

 

「あわび結び」という形は、世界中、歴史的に見ても普遍的な美なんだなという事を感じます。

 

 

 

厚みのある水引結びの十字をカードに仕立てると、とても存在感がありますね。

 

 

そして、森田がどうしてもやりたかった!というアルファベット全16文字!

 

 

aからgまで。読めますでしょうか?

 

 

 

hからNまで。

 

 

 

OからZまで。

 

アイルランドの国宝でもある「ケルズの書」などの福音書に見られるアルファベットは、組紐紋様を用いて複雑に装飾されています。

これらは図案であり、実際の結びとして存在するものではないのですが

これを水引の結びで表現したいというのが、森田の長年の夢でした。

 

「ケルズの書」の中では、人や雄牛、鷹などの動物なども組紐文様を用いて絡み合っていて、それぞれが相互に関係している事を表しています。

また、ケルトの組紐文様の結び目は再生を表すのだそうです。

自然との関わりから生まれた文様だからこそ、遠く離れた日本のあわび結びと共通するイメージを持っているのかもしれません。

 

 

 

アルファベットを組み合わせて、メッセージカードに。

こちらは「LOVE」

 

 

 

こちらは「FOR YOU」です。

実は「和工房 包結」の名前の由来にもなっている「FOR YOU」。気持ちを包み人と人を結ぶ、人から人へ、あなたのためになどの意味を込めています。

 

 

 

最後はケルト諸語圏にまつわるお花。

こちらはアザミ。スコットランドの国花です。

王家の紋章にも採用され、アザミの花を歌った「スコットランドの花」という歌はスコットランドの非公式国歌になっています。

 

 

 

こちらはアイルランド国花。

日本では「クローバー」や「シロツメグサ」という名前が一般的ですが、アイルランドでは「シャムロック」と呼びます。

アイルランド人にとっては幸せの象徴で、3月17日の「セントパトリックス・デー」という祝日には、首都ダブリンはクローバーモチーフとグリーンの装飾で彩られます。

今ではセントパトリックス・デーのお祝いは世界中に広がっています。

 

 

 

ウェールズの国花、ラッパ水仙。

春の象徴であり、3月1日は聖デイビッド・デーという祝日です。

実はもうひとつ、リーキ(西洋ネギ)も聖デイビッド・デーを彩る国花なのですが、水仙のほうが見栄えが良く好まれているのだそう。

 

 


 

1年間世界の文様を結んできたこのテーマも、いよいよラスト。

11月13(土)・14(日)・15(月)の京都教室では、テーマは「日本」に戻ります。
来年の干支の虎や、おせち料理・和文様を結びましょう。

引き続き、新型コロナウイルス感染予防対策を十分に行って開催しておりますので、ぜひご参加ください。

初めての方もお気軽に!

 

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