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世界の装飾文様を結ぶ水引の会「ロシア」 マトリョーシカ・フォークアート

こんにちは。和工房 包結Web担当の城下です。

 

京都では8月16日の「五山の送り火」が終わったら夏もひと段落、という感覚があります。

今年はコロナ禍で点火の数が大幅に減らされて、「大」などの文字は読めないくらいの小規模な送り火となりましたが

大雨をもたらした熱帯低気圧のせいもあってぐっと涼しくなり、秋の気配を感じる今日この頃です。

 

さて、本日は京都教室「世界の装飾文様を結ぶ水引の会」6月のテーマ「ロシア」の作品をご紹介します。

 

まずはこちら。

ロシアといえば、真っ先に思い浮かぶのはマトリョーシカ、という人も多いのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

水引で結んだマトリョーシカ。

ちゃんと入れ子にすることができますよ!

 

実はこのマトリョーシカ、箱根の名産品「入れ子人形」が起源になっているそうなんです。

 

19世紀末、モスクワ郊外に住む美術工芸の保護者、マモントワ夫人は、日本土産の箱根の七福神の入れ子を手にし、その面白さに惹かれました。同じようなものをロシアでも作れないだろうか……、マモントワ夫人は、入れ子人形にロシア人の誠実さ、信仰深さなどを表現したいと、木製玩具生産の中心地、ザゴルスク(現在のセルギエフパサド)の木地師に形を、画家のマリューチンに上絵を依頼。民族性を象徴するような人形を誕生させたのです。

日本玩具博物館webサイトより

 

マトリョーシカになんとなく懐かしさを感じるのはそのせいでしょうか。

 

 

細部の飾りまで水引で結んでいます。

 

 


一番小さな子に願いをこめて息を吹き込み閉じると、願いが叶うと言われています。

指と比較して大きさが分かりますでしょうか。

 

 

 

 

 

水引の色を変えると、また違う雰囲気に。

どんな色を使えばロシア風になるかを考えながら水引を選ぶのも楽しいですよ。

 

 

 

初心者の方には、1コマで仕上げられるぺたんこのマトリョーシカがおすすめ!

ぽち袋に仕上げれば、ちょっとしたお礼をお渡しする時や、小さなプレゼントのラッピングにも使えます。

 

 

 

ぺたんこマトリョーシカを、少しずつ大きさを変えて結んでストラップに。

水引結びの基本がぎゅっと詰まっています。

 

 

 

こちらはオマケ。だるまマトリョーシカです!

起源が日本の入れ子人形だからか、だるまにしてもしっくり来ますね。

 

 

 

 

 

もちろん、ちゃんと入れ子にできますよ!

私はやっぱり和風が好き!という方はこちらで。

 

 

 

こちらはロシア雑貨の色使いを取り入れた小物入れです。

 

 

 

ちゃんと蓋が開きますよ。

 

 

 

基本のあわび結びの応用なのですが、色の取り合わせが変わるとこんなに雰囲気が変わるんですね。

 

 

 

一つ一つのあわび結びを丁寧に仕上げるのが、きれいに作るポイントです。

大きさが揃っていないと全体の形が歪んだり、蓋の開け閉めがしにくくなったりします。

 

 

 

ロシアの国花、ヒマワリとカミツレ(カモミール)。

夏の花であるヒマワリが寒いロシアで国花とされているのはちょっと意外な気もしますが、世界一のヒマワリ生産国だそう。

ヒマワリ油やヒマワリの種が食用として栽培され、流通しているのだそうです。

 

 


 

9月4, 5, 6日の京都教室では、8月のテーマ「ケルト」か、9月のテーマ「ゴシック」どちらかを選んで結んでいただけます。

引き続き、新型コロナウイルス感染予防対策を十分に行って開催しておりますので、ぜひご参加ください。

初めての方もお気軽に!

 

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