毎月決まったテーマで水引作品を結んでいただく「水引の会」。2026年のテーマは「にほんの時代」です。
古墳時代の作品をご紹介します。

古墳の周囲に並べられた埴輪は、人物や動物など多様な姿で作られました。
どこかユーモラスで、動きを感じさせる造形も特徴のひとつです。
こちらは、東京国立博物館が所蔵する、踊るような姿をした2体の人物形象埴輪をモチーフに結びました。


この作品では、四国で作られている「IBUKI MIZUHIKI」を使用しています。
一般的な糸巻水引とは異なり、細くやや硬めの質感が特徴で、普段の水引に慣れている方には最初少し扱いに戸惑うかもしれません。
その一方で、繊細な線の表現と豊富な色彩は大きな魅力です。
森田江里子は、用途に応じてさまざまな産地の水引を使い分けており、IBUKI MIZUHIKIとの出会いは表現の幅を広げるものとなりました。

ほどよくマットな質感も相まって、今回の埴輪の造形にとてもよく馴染んでいます。

同じ「踊る人々」の埴輪をモチーフに、水引でブローチに仕立てました。
特徴的な姿を、シンプルなかたちへと意匠化しています。
水引のブローチは、軽やかな付け心地も魅力です。

エジプトのピラミッドや中国の始皇帝陵と並んで、世界最大級の墳墓のひとつとされる、仁徳天皇陵(大仙古墳)を水引で結びました。

こちらは実は……

小物入れになっています。
先ほどの埴輪ブローチがぴったり入るサイズです。

前方後円墳の特徴的なかたちを、シンプルに表現したブローチです。
さりげなく身につけることで、装いの中に小さな遊び心が生まれます。