こんにちは。和工房 包結Web担当の城下です。
暑い日と寒い日が交互にやってきて体調を崩しがちな時期です。皆様いかがお過ごしでしょうか?
とはいえ、この後やってくる梅雨とその後の暑く長い京都の夏を思うと、今はまだ過ごしやすい時期といえるかもしれません……。
さて、京都教室4月のテーマは「端午の節句 / 葵祭」でした。
新緑の季節のすがすがしさを体現したような、きっぱりと美しい端午の節句飾りをご紹介します。
平安時代、貴族のために作られた「有職造花」の節句飾りを、水引で表現しました。
こういった古典の意匠には本当に学ぶところが多いです。
有職造花では絹で作られる花や葉など、すべて水引で表現しています。
今ではこの有職造花を作る事ができる職人さんもかなり少なく、京都「雲上流」の有職造花師さんは最後のお一人だとか……。
こういった日本の古い文化を、水引を通して伝えていければと思います。
紫と白の菖蒲の花が鮮やかな節句飾り。
さて、こちらは何でしょうか……?
斜めから見てみると、少し厚みがあるのが分かります。
答えは、葵祭に登場する牛車の車輪でした。
車輪だけの柄を着物などで見た事がある方も多いと思います。
どこまでも回転するということから、縁起の良い文様とされています。
葵祭は今年もコロナウイルス感染対策のため神事のみとなりましたが、
通常の葵祭では藤の花を飾った「御所車」と呼ばれる牛車が行列に登場します。
はじめての方も1コマで結べる、小さな藤の花。
ブローチピンを付けて、ブローチに。
こちらはストラップをつけて、バッグチャームに仕上げました。
端午の節句のお菓子、粽(ちまき)と柏餅も。
藤の花と桜のリース。
透明感のある色使いで、洋風のお部屋にもすんなり馴染みそう。
2022年の京都教室のテーマは「京の歳時記」。
全国的にも知られるようになったものから、京都の人にしか知られていないものまで、様々な祭りや行事、ならわしを水引で結びます。
次回は6月11(土)・12(日)・13(月)の3日間、テーマは「祇園祭 / 山鉾巡行」です。
5月のテーマ「乞巧奠 / 夏越の祓」を結んでいただくこともできます。
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東京教室の2022年は「縁起ものをむすぶ水引の会」です!
日本各地で長年伝えられ、愛されてきた縁起ものを、開運の願いを込めて水引で結んでみませんか。
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