こんにちは。和工房 包結Web担当の城下です。
先月は写真撮影のタイミングが合わず、2022年一つ目のブログ更新が2月末になってしまいました。
年末年始は二つの展示があったり、
名古屋JRゲートタワーホテル
ことほぎ展 -癒しの時- フェイアート ギャラリー(横浜)
MBS毎日放送「京都知新」の再放送があったり、
こちらのwebサイトで放送をご覧いただけます! >京都知新
たくさんの方に森田江里子の作品や和工房 包結としての活動をご覧いただく機会をいただいておりました。
そして京都教室「京の歳時記をむすぶ水引の会」がスタート!
今日は1月のテーマ「謡初式 / 節分祭」の作品をご紹介します。
水引で結んだ恵方巻。
美しい断面を色鮮やかなあわび結びや梅結びで表現します。
色合いでどの具材かなんとなく分かりますよね。
ちなみにこちらは「サーモン、 いくら、 ズワイガニ、ししゃも卵、大葉、 厚焼き玉子、 きゅうり」だそうです。
こちらは「厚焼き玉子、穴子、きゅうり、れんこん、椎茸煮、かんぴょう煮、おぼろ」
節分の鬼はこれまでにもご紹介してきましたが、今年は新しい鬼が登場しました。
こちらは平安神宮の豆撒きに登場する鬼がモデルになっています。
狂言の茂山社中が演出する鬼の舞、ぜひ見たかったのですが、今年は新型コロナウイルスのまんえん防止中で中止。神職による神事のみが行われたようです。
京都の寺社にもいろいろな鬼の面が伝わっていますが、森田がこちらを選んだのはカラフルで愛嬌があって、創作意欲を刺激されたからだそう。
確かに色もいろいろ、目も三つ目だったり四つ目だったりと個性豊かですよね。
よく見ると結びで構成されているのが分かります。
なんとなく表情もユーモラス。
謡初式は、新年の初めに能の謡を謡い、新年を寿ぐ行事です。
茶道の初釜、華道の初生けなどもそうですが、新年最初のお席は特別なものとされています。
特に能は神様と密接な関係があるので、神事に近いところがありますね。
こちらは一番最初に謡われる特別な演目「翁」の面です。
白い翁は国土安寧を祈り舞い、能役者が演じます。
黒い翁は、農作業で日焼けした老人を模した田んぼの神様で、狂言役者が五穀豊穣を祈り舞います。
こちらは「高砂」でよく使われる面です。
夫婦愛と長寿を愛でるおめでたい能です。
能のことは全然知らなくても「高砂や この浦船に帆を上げて……」という冒頭部分は知っているという方も多いのではないでしょうか。
この老夫婦は実は松の木の精で、それぞれ手に熊手と箒を持って松の木陰を掃き清めている様子を表しています。
飾るときは尉(おじいさん)を左に、姥(おばあさん)を右に配置します。また、熊手と箒は頭を下にします。
2022年の京都教室のテーマは「京の歳時記」。
全国的にも知られるようになったものから、京都の人にしか知られていないものまで、様々な祭りや行事、ならわしを水引で結びます。
次回は3月12(土)・13(日)・14(月)の3日間、テーマは「都をどり / 桜花祭」、2月のテーマ「上巳の節句 / ひいな祭り」を結んでいただくこともできます。
ご予約はこちらのボタンから。
東京教室の2022年は「縁起ものをむすぶ水引の会」です!
日本各地で長年伝えられ、愛されてきた縁起ものを、開運の願いを込めて水引で結んでみませんか。
ご予約はこちらのボタンから。